OUTDOOR LIFE

夏の終わりを探しに
月一恒例のツーリング、今回は西伊豆へ。実は海に泳ぎに行きたい気分だったんですが、この日は風が強く波も荒れ模様。無理せず、バイクを走らせながら「まだ夏の気配が残っている道」を探しに行きました。Tシャツ一枚で走れるのも今日が最後かな〜と思いつつ、V-MAXのエンジン音と潮の匂いを感じながら西へ。こういう瞬間、バイク乗りで良かったと改めて思うんです。
R136から見る駿河湾
西伊豆の海沿いを走る道は、何度訪れても飽きないですね。R136から眺める駿河湾は、空の色や雲の流れで毎回違う顔を見せてくれる。遠くには富士山のシルエット、手前にはゆらゆら光る水面。途中、潮風に誘われてバイクを停め、しばし波の音を聞いていると、「今日はこれだけで十分だな」とさえ思えてきます。旅の途中で立ち止まれるのも、ソロツーリングの醍醐味ですね。
戸田港で魚を味わう
目的地の戸田港。ここは“高脚蟹”で知られていますが、実際は新鮮な魚介が揃う食堂が多く、どこに入っても外れがないのが嬉しい。僕はどうしても“煮魚”を頼んでしまうタイプで、今回はイサキの煮付けをいただきました。身はふっくら、しっかり味が染みていて、いや〜旨い!骨が硬いので注意しながら、最後まで堪能しました。丸ごと一匹をいただけるのは港町ならではの贅沢ですね。
山の奥にひっそりと…駒の湯へ
伊豆といえば温泉ですが、今回はちょっと変化球で畑毛温泉の奥にある「駒の湯」へ。鎌倉時代から人も馬も癒されたという歴史のある湯。ぬるめの温度が特徴で、身体にやさしく、じんわりと汗がにじみます。熱い湯でサッと上がるのも良いけれど、こうして長く浸かりながら旅の余韻を味わうのもまた格別。心も体も静かにほぐれていきました。
旅を締めくくりながら
今回のツーリングは、走ること・食べること・浸かること――そのすべてが一日の中に詰まっていました。夏と秋の間にしかない独特の空気、駿河湾の魚の旨味、そして奥座敷の温泉。ひとりでふらりと走るからこそ出会える景色と味わい。こういう一日があるから、やっぱりバイク旅はやめられませんね。皆さんもぜひ、西伊豆の寄り道ルート、体験してみてください。安全運転で!